本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

『アンバランス』を読んでバランスを失う

本日の一冊は「アンバランス

 久しぶりに小説を読んでみることにした。小説が好きだけど長いのは苦手。とりあえず分厚くない本を適当に手にとってみることにした。その一冊がこの「アンバランス」。やるせない、だらけた感じの女性がソファーかなにかに横になっていて、服装や背景は明るめの色彩ながらもどんよりとした雰囲気を醸し出す。いったいどんな作品なのだろうと、前情報を入れずに読んでみた。

 本作の主人公はこの装丁に描かれている女性だろう。専業主婦である日奈子のもとに突如現れた夫の不倫相手。その女が現れてから平穏な日常、それはバランスと表現されているが、そのバランスが崩さっていく。この小説を読み終えて思うことは、不倫は家庭の問題だってこと。近年、芸能界の不倫問題が数多く取り上げられ、芸能活動を停止するものもいる。芸能界に限らず政界でも不倫問題がピックアップされ、議員生命にかかわっている。

 少し前にTwitterで見かけた、新聞記事の中に、中学生ぐらいの子が投書したものがあった。そこには「金のことは公私混同するなと叩き、公私混同で不倫を叩く」みたいなことが書いてあった。不倫、浮気は家庭の問題だ。それを家族以外のものが騒ぎ立てることじゃない。そう感じさせてくれるのがこの「アンバランス」だった。

 不倫や浮気の原因はいろいろあるけれど、性の問題はその一つだろう。この作品ではセックスするしないという話が一つあるわけだが、家庭の性といえば、セックスレスがある。日本人は特に多いと聞くが、性欲が消えるわけではないと思う。その性欲を発散してしまいたいという欲がきっとどこかにあるのだと思う。そうしてタイミングが良いのか悪いのか、そういう相手に巡り合ってしまうこともあるのだろう。

 本書「アンバランス」は不倫された側のお話だが、不倫してしまった側のお話もまた読んでみたいとも思う作品でした。

 おしまゐ。

本日紹介した本

アンバランス

アンバランス