本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

『いきなりサイエンス』を読んで学ぶしゃっくり、体毛、筋肉の話

本日の一冊は「いきなりサイエンス 日常のその疑問、科学が「すぐに」解決します

 科学の面白さを伝えてくれる一冊ですが、著者の二人はYoutubeで科学ネタを投稿しているユーチューバーのようで、さきほど見たところチャンネル登録数は690万。ヒカキンで500万ですから、その人気度が伺えます。そんな彼らが出した一冊は、日常の科学を面白く簡潔に解説したものとなっており、例えば「かき氷を食べると頭がキーンとなるしくみ」、「鼻水と鼻くその意外な成分」、「口臭を科学的に予防」といった項目が数ページでまとめられており、雑学本としても使えそうです。今回は私が気になった項目「しゃっくり」「体毛」「筋肉」について紹介します。

しゃっくりを確実に止める方法

 本書を読んでいて、一番衝撃的だったのがこのしゃっくりの止め方。しゃっくりというのは、横隔膜が痙攣することで起きる現象なわけだが、ふたつの実験において、しゃっくりを止める方法は一致しているという。

 ふたつの実験において「指で直腸をマッサージすると、30秒以内にしゃっくりが止まる」ことが実証されている。そう、つまり、肛門に指を突っ込んで小刻みに動かすのだ。こうすると、しゃっくりに関係している神経が刺激されて、しゃっくりが止まるというのである。

 しゃっくりを確実に止める方法があるなら覚えておいて今度試してみよう!と最初思った私が悪かった。科学で明らかになることの中には、実践が難しいことも多い。このしゃっくりの止め方もまた知識として記憶に残るだろうが実践には不向きだ。だが今後友人がしゃっくりをしていたら、肛門に指突っ込んで動かせば止まるよと伝えようと思う。

体毛

 男性は薄毛の女性を好むとある。その理由は「女性は薄毛のほうがより若く、健康な子どもを生みそうに見えるという。」ことにあるらしい。逆に、女性は体毛が濃い男性に惹かれると言われており、体毛が濃い男性のほうが薄い男性よりも寄生虫を見つけやすいということが明らかになっている。といっても、現代社会においては文化の多様性もあり、体毛の濃さと魅力はあまり関係ないだろうと締めくくっている本書。

 最近では脱毛をする男性もいるみたいで、それが昔から一定数いたかは不明だが、やはり近年の経済社会によって登場したようにも見える。体毛の濃さと魅力の関係は今後どのように変化していくのだろうか。

 毛に関係したもので、こういったものもあった。「濃くならない!ムダ毛処理のしかた」ではムダ毛を剃ると濃くなるといった話は本当なのだろうかということから始まる。結論としてムダ毛を剃っても濃くなるのはありえないとのこと。

 ムダ毛を剃るとき、私たちは毛の一番太い部分をばっさり切っている。だから体毛が再び生えてくると、剃られたムダ毛の断面が押し出されることになる。先細りになっていない断面のため、太く見えるのである。

  また、毛を剃ると体毛がすぐ伸びるという話も聞いたことがあるがこれも関係なさそうだ。

 育毛率に関する研究では、例外なく「ムダ毛処理と体毛が伸びる早さは無関係」という結論が出ている

 安心してムダ毛は処理していこう。

筋肉

 筋肉ムキムキになれるかどうかは、ミオスタチンというたんぱく質が鍵を握っているようだ。

筋肉を制限しているのは、ミオスタチンというタンパク質だ。このミオスタチンは、筋肉量を厳密に調節していて、筋肉がどこまで肥大できるかを決めている。ただし、ミオスタチンそのものが受容されなかったり、生成されなかったりした場合、筋肉肥大の限界が取っ払われることになる。 

  つまり、ミオスタチンのレベルが低いと、筋肉量が増えやすいということになる。事実、ボディビルダーのチャンピオンの多くは、ミオスタチンのレベルが低かったり、遺伝子が欠如していることが判明したそうだ。本当かよ!と思うのだが、本書ではある人物が紹介されている。俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーである。なるほどミオスタチンのレベルが低いもしくは欠如していると、あのような肉体になりやすいということか。今後ミオスタチンを激減させる薬が登場するかもしれないがまとめにはこう書かれている

ただ、生まれつきのミオスタチン・レベルが低くても高くても、結局は、いまのレベルがあなたの力や代謝の効率にとって最適なのである。

  自分に合ったペースというものが存在する。それにトレーニングを積めば肉体的な強さは誰にだって手に入る。筋肉の付きやすさに個人差はあるかもしれないが、自分に合った肉体を手に入れることが大事なんだと。私は筋肉がつきやすくはないようなので、とにかく脂肪が必要以上に出てこないよう励もうと思う。

痛み

 最後に、失恋を科学する項目を紹介する。心の痛みと体の痛みは一緒なのか、ということだが、研究結果はどうなっているだろうか。

研究では、心の痛みに耐えられる程度は、その人がどれだけ高レベルの社会的支援が受けられるかどうかで決まるという結論が出ている。言いかえれば、社会的に孤立している人ほど傷心にうまく適応できず、より苦しみをつのらせる傾向にあるということだ。

 社会的に孤立していると病気にもなりやすいといった話もあるし、孤立というのは百害あって一利なしのように思える。もし失恋をしたら人とともに過ごそう。反対に心理的に苦しむ人がいれば、手を差し伸べてほしい。人はそうやって誰かを癒し、誰かに癒されながら生きているのだから。

 おしまゐ。

本日紹介した本

いきなりサイエンス 日常のその疑問、科学が「すぐに」解決します

いきなりサイエンス 日常のその疑問、科学が「すぐに」解決します

  • 作者: ミッチェルモフィット,グレッグブラウン,西山志緒
  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2017/08/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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