本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

「親子白書」を読んだ

本日の一冊は「親子白書

 株式会社明治安田生活福祉研究所と株式会社きんざいが共同で実施した調査をはじめ、様々な調査結果を元に、いまどきの親子関係を解き明かす一冊。 本記事では、子に焦点を当てて気になった項目を紹介する。

 

インターネットの利用

 まずはネット環境について。平成28年度の内閣府の調査によるとスマホ・パソコン・携帯電話などでインターネットを利用する割合は、中学生で82%、高校生で97%となっていて、今やインターネットを利用しない人のほうが少ないわけですが、ではインターネットで子どもたちは何をしているのでしょう。

 中学生は、動画視聴が74.0%と最も高く、ゲーム72.8%、メールやSNSなどのコミュニケーションが67.2%と続きます。

 高校生では、コミュニケーションが90.6%と最多となり、動画視聴84.1%、音楽視聴82.8%と続きます。

 高校生のトップ3にゲームが入っていませんが、割合だけ見ると72.7%と中学生の72.8%とほぼ同じ。高校生になりインターネットの利用幅が増えたことによって多くの項目で高校生のほうが割合が高くなります。中高生はスマホのゲームばかりしているのではと思っていましたが、ゲームの割合はほかに比べると高くないようです。ちなみに1日あたりのインターネット利用時間は中高生ともに1時間以上3時間未満が一番多いですが、5時間以上インターネットをする子供は中学生で10.2%、高校生で20.5%いることに注意が必要そうです。5時間以上って家にいる時間ずっとスマホ触ってるということ?

友人の数

 次に紹介するのは子供の交友関係について。10代後半から20代の若者に「友人の数は多ければ多いほど良いことだと思うか」について尋ねた結果がこちら。

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引用:10代男子がこうも「友達の多さ」に拘る理由 | オリジナル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 特に男性の10代後半は良いと思うと回答した割合は5割を超えています。対して女性は4割弱と少し少なめ。男女差の理由はよくわかりませんが、女性は仲の良い子たちでいつもいるような印象です。男性も仲の良いグループはあれど、特にそのグループへのこだわりが女性に比べて弱いのかもしれません。年齢が高くなるにつれ、良いと思うと答える割合が低くなるのは、社会人となり多忙な生活を送る上で、幅広な友人関係よりも気の合う友人関係へと変化していくことが背景にあると、本書には書かれています。確かに中高生の時は学校に行けば友達がそこにいましたが、社会人では会社に行っても友人はいなくて、そこにいるのは同僚であり会社仲間。友人とはまた違った位置づけで、友人と会うことはそもそも少なくなってしまいます。そういう生活を送ると価値観も変化していくのでしょう。つまり学校に通う人たちを友人ではなく勉強仲間と位置付ければ、友人の数を気にすることもないのではと思ったりします。学校に通っていると、どうしても友人関係の数が気になってしまいます。

世代を表すキーワード

 今の20代社会人に自分たちの特徴を表すキーワードを聞くと、43.5%の人が「ゆとり」と答えました。次に「夢や希望が無い、悲観的、将来不安、貧しい」といった項目で11.3%、「個性的、マイペース、自由、人それぞれ」で6.7%と続きます。20代というとやはり「ゆとり教育」のイメージが強く、自分たちはゆとりなのかと思うことによって、さらにゆとりらしさが育まれているような気もします。対して現代の高校生を表すキーワードとはいったいなんでしょうか。

高校生が挙げたキーワードとして最も多かったのは「ネット・スマホSNS・ボーダーレス」で10.2%でした。(中略)次いで「ゆとり」(10.0%)・「同調・流されやすい・集団行動・消極的・受け身」(9.5%)・「個性的・マイペース・自由・人それぞれ」(8.3%)と続きます

 20代の場合は「ゆとり」で4割を占めていましたが、高校生世代は一番多いキーワードでも1割しかなく、これといって共通のキーワードはないように思います。今のゆとり世代もゆとりと言われ始めたのが社会人になり始めたころですので、今の高校生たちが社会人になるころにはなにかしらのキーワードがついているのでしょうか。ただし、1番多かった「ネット・スマホSNS・ボーダーレス」は非常にこの世代に当てはまると思っていて、ネットは前からありましたが、特にスマホSNSは近年急成長したので、数年後の20代の子たちはスマホ世代と呼ばわれているかもしれません。

 2,3年前の夏にはスマホで撮ったふざけた写真をSNSに投稿して炎上する案件が毎日のようにありましたが、今や炎上も多少は少なくなり、SNSの使い方がわかってきたように思います。今の子どもを理解するにはネット環境も合わせて理解する必要があるのだなと感じました。

 おしまゐ。

本日紹介した本

親子白書

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