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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

採用面接の見抜き方「元刑事が教える ウソと心理の見抜き方」

本日の一冊は「元刑事が教える ウソと心理の見抜き方

 刑事を20年してきた方が取り調べなどで培った知識をまとめた本。心理学的な知識も交えてウソの見抜き方が書かれています。ただどこか直感的な感覚も必要なんだなと感じた一冊でした。本記事ではウソの種類と採用面接の見抜き方を書いてきます。え?ウソの見抜き方?それは本書を読んでください。 

目次

気になったこと

 本書は非常に参考になるところも多いと思いますが、個人的には著者に好感が持てないなと思った部分があります。それは2章で、自分の常識で相手の心理を読むと誤る場合があることを実体験から説明する箇所。酔っぱらいのサラリーマンがオヤジ狩りに合ったというので話を聞いてみると、自演ではという疑念がわいてきました。その疑念の一つがポケットに小銭が入っていることで、ある主任が「釣りを貰ったら財布に入れるのが普通じゃないのか」と疑問を口にしたというのです。それに対して著者が主任に酔っぱらいの心理を説明したと書かれているのですが、その文章がちょっと鼻につきました。

私はA主任の疑問に異を唱え、酔っ払いの通常の行動、心理について解説してあげました。A主任は「そんなもんなのか」と納得していましたが・・・。

  主任の方が立場が下だとは思いますが、解説してあげましたという上から目線の言い方に違和感。ほかのところではこのような文章がなかったので、ここだけ特に気になってしまいました。2章という早い段階で著者へのイメージが下がってしまったために、本書に良いイメージができなかったのかもしれません。

ウソの種類

 ウソの種類には「調和のウソ」「着飾りのウソ」「騙しのウソ」「防御のウソ」があると考えられています。調和はコミュニケーションとして必要とされるウソのことで、お世辞などのことでしょう。着飾りは自分をよく見せるためのウソ。騙しはいわゆる詐欺師などが使ってくるウソのことで、防御は自分や人を守るためにウソです。

 騙しのウソは悪質ですが、調和のウソは人間関係を円滑に進めるためには必要不可欠のウソ。ウソをついてはいけないと子供に教えますが、どういったウソがいけないのか、またどういったウソならばよいのだろうかということも教えたほうが良いと思うのです。

採用面接の見抜き方

 どうして刑事が採用面接の見抜き方まで書いているんだと思うのですが、通ずるところがあるようです。

採用面接は「応募者の情報を引き出す作業」、また取調べは「犯人の情報を引き出す作業」です。相手が変わるだけで目的は同じです。

  では、どういった人を見抜けばよいのでしょうか。

採用面接で見抜く必要があるのは、「できる社員」ではありません。「できない社員」「採ってはいけない社員」です。

 この続きでできな社員を採用するとその社員に生涯賃金2億を払わないといけないのだから注意が必要とあります。確かにそうなのですが、この方法だと減点方式に人を見ることになりそうで、だめな部分に目がいってしまいそうな気がします。

 採用面接で、面接官はいろいろなことを質問してきますが、重要なのは過去の情報を引き出すことだと著者は言います。

我々が今あるのは。過去の積み重ねですよね。過去の行動や考え方に、その方の本来の姿があります。ですから、「過去の情報」をたくさん引き出すことを考えないといけません。

(中略)

聞くべきことは「未来」ではなく、応募者の「過去」です。そして、過去にとった「行動」と「感情」を聞くことが重要なのです。

 そう思うと昔面接を受けた企業で「あなたがうちの会社に入って3年後、どのようなことをしていると思いますか」と聞かれたことがあります。未来について聞かれましたが、この質問は間違っていたのだろうか。

 ほかにも深堀質問などもよいとありますが、これもまた違和感が。

例えば、「趣味は何ですか?」と聞いたら、「ゴルフです」と答えたとします。さらに「ゴルフのどんなところが好きですか?」と聞いたら、「意外と頭を使うスポーツだからです」と答えました。そこで「頭を使うスポーツの良さは何ですか?」と聞くと、「えーと、そうですね・・・」となります。

 ほんとかよ?頭を使うスポーツの良さは「頭を使うところが良いところだよ!」と思ってしまいました。

 そんな感じで、突っ込みたいところがちらほら出てくる本書。ウソを見抜く力がつくかはわかりませんが、おすすめです。

 おしまゐ。

本日紹介した本

元刑事が教える ウソと心理の見抜き方 (アスカビジネス)

元刑事が教える ウソと心理の見抜き方 (アスカビジネス)