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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

抱き枕と目覚ましライトについて『枕と寝具の科学』

本日の一冊は「枕と寝具の科学

 睡眠の本はよく見かけるけど睡眠の道具である枕と寝具に焦点を当てた本は少ない。自分に合った枕・ベッドを使用することが快適な睡眠を送るうえでは大切な要素であると本書には書かれています。

 ただし、本書を書かれたお二人は睡眠の専門家というわけではなく、お二人ともサイエンスライターとのこと。というわけで専門的な話というより初歩的な枕と寝具の話が多く書かれており物足りない感じでした。

 本書を読んでいる中で違和感を抱いたところが2か所ほどあった。まず最初の違和感、"?"が浮かんだのは第1章のはじめ。まずは文章を引用する。

 "ヒトはなぜ眠るのか?"、というより、"動物はなぜ眠るのか?"という設問からはじめましょう。

 まずは「人体の中でどこが眠るのか」ということから考えてみます。

 ヒトの前に動物がなぜ眠るのかということから話を始めると言っている次の行で、人体の話になっていて、あれ?動物全般の話をするんじゃないの?と疑問が浮かぶ。結局ここでは眠ることは"脳"を休めることだと書かれているのだけど、この時点で違和感を覚えてしまって素直な気持ちで読むことができませんでした。

 もう一つ本書を読んでいて、んー?と思ったのは枕での話。うつぶせ用の枕や抱き枕などの特殊な形状の枕を紹介しているページで抱き枕についてこう書かれています。

実際、一つの面白いデータがあります。WEBでの検索エンジンで調べてみると、一般の「枕」には及ぶべくもありませんが、「抱き枕」の件数が膨大な数に上っています。それだけで「人気がある」とは断言できませんが、少なくとも「抱き枕」に関して興味を持っている方が多いという一つの証拠でしょう。

 文章に間違いはないですし、抱き枕の検索数が多いのは事実だと思いますが、抱き枕の検索画像を見るとわかるように、アニメやマンガのキャラクターの抱き枕がたくさん表示されます。これはつまり睡眠をとるための道具として抱き枕が人気というわけではないないと思うのですが、さも睡眠における抱き枕に興味を持っている人が多いような書き方で違和感を覚えるのです。

 とまあここまで否定的なことを書いてきたけれど、本書を読んでよかったと思うところもあるので紹介しよう。それは目覚まし時計について。人間は朝日で目覚め、夕日によって眠くなる動物であることから目覚まし時計ならぬ目覚ましライトというものが出始めているらしい。本書では「目覚ましライトSL-122」を紹介しており、これは目覚めたい時刻を設定しておくとその時間に合わせて10段階の光が少しずつ明るくなっていくもの。正直今のところ遮光カーテンから漏れる朝日で目が覚めるので必要ないのですが、目覚まし時計は小さいと気づかないし大きいとうるさくて不快な目覚めになるため、この目覚ましライトは便利そう。といってこちらもまぶしいよ!といって不快な目覚めになってしまいそうですが。

 快適な睡眠を送るための本を読んでいると生活習慣を正しくすることが一番良い方法だと結論に書かれていることが多いですが、枕やベッドの質をよくすることでも快適な睡眠を送れることを教えてくれる本でした。

 おしまゐ。

本日紹介した本

枕と寝具の科学 (おもしろサイエンス)

枕と寝具の科学 (おもしろサイエンス)