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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

剃刀とひげの硬さ、100円包丁、歴史あるハサミー『刃物の科学』を読んでー

本日の一冊は「刃物の科学

 人類が刃物をどう扱ってきたのかという歴史から、刃物はどのようなつくりになっているのか、刃物の用途によって変わる形や切れ味など、刃物に関する事柄がまとめられた一冊。

 ここでは、刃物の中でもカミソリやハサミ、包丁についてへえーと思ったことをいくつか紹介します。

目次

かみそりと男のひげ

 ひげを剃る場合に使われるカミソリ、今では電気シェーバーで剃る人も多く、カミソリを使う人はどのくらいいるのだろうと気になり調べてみると、2009年の調査だとカミソリ使用率と電気シェーバー使用率は共に7割でした。

※ 電気シェーバーに関する調査/ネットリサーチDIMSDRIVEの公開アンケート調査結果【DIMSDRIVE】

 さて、かみそりで剃るひげですが、ひげの硬さがどの程度あるかご存じでしょうか。いつも深く考えずに剃っていたひげですが、かなりの硬さがあるようです。

いろいろな報告によれば、水を含んでないヒゲは、焼もどした銅線あるいは5円玉や黄銅と同じくらいの硬さといいます。ですから銅線を毎日切っていることになりますから、ミクロに見ると刃先はボロボロになってしまいます。

 ひげがこんなに硬いとは思いませんでした。一本のかみそりを使い続けているとたまに出血するからそこでようやく交換だなーと思っていたのですが、毎回銅線を切っていると考えればそりゃ刃先がすぐに悪くもなりますね。これからは出血する前に交換するようにして、かみそりを安易に使い続けないようにします。

安い刃物

 刃物で思いつくものと言えば「包丁」。包丁と言っても様々な種類がありまして、値段もさまざま。100均から高級なものまで多種多様な包丁がありますが、本書の「20.安い刃物は安いだけの意味がある」では、安い刃物を顕微鏡で観察した結果が紹介されています。

倍率が100倍程度の低い場合はあまり大きなステップに見えませんが、500倍になるとノコギリの刃のようにギザギザに見えます。包丁の性能としては優れているとはいえません。さらに、包丁の側面には多くの穴やキズが観察できました。(中略)キズや穴の存在は細菌の温床になりかねません。衛生的には大きな問題があると指摘できます。

 本書では画像も載っていますが、確かに凸凹なわけですね。なにか似た画像があれば引用したいなと思い検索してみましたがありませんでした。ただこのような意見を発見。

実は切れる包丁は刃を拡大するとノコギリのようにギザギザしてるんですよ

引用:切れる包丁は、刃がガタガタって知ってた!?|砥石のある風景 - 店長の部屋Plus+

 どういうこと!? 本書にはギザギザに見える包丁は性能として優れていないと書かれているのに、サイトにはギザギザしている包丁は実は切れると書いてある。ギザギザしていないと切れないということだそうですが、どちらが包丁として良いのだろうか。でもノコギリはギザギザだからこそあれだけ切れるわけだし、ギザギザしてるほうがいいのかも。

 ただ穴やキズについては、そこに肉や野菜の欠片が入り込むと衛生的に悪くなるのでやっぱり安い包丁にはそれなりの理由があるということですね。

幼児用ハサミ

 姪っ子がハサミを持つようになり、ちょきちょき紙を切っているのですが、うちにあるハサミは大人用でよく切れるはさみと幼児が持っても危なくない刃の代わりにプラスチック製の刃になっているはさみがあります。プラスチック製のはさみは切れないのなんの。子どもが持っても安心ですが、コツをつかまないと切れないためどうしても大人用のハサミを持ちたがります。

 本書でもまずはプラスチック製のハサミで練習をしてからステンレスの刃がついたハサミにしていくと書かれています。といっても、プラスチック製のハサミは切りにくいため子どもが大きな力を入れてかえって危険とも書かれています。確かに切れなくて力を込めて切ると同時に引っ張ったりしてきちんとした使い方になっていないのが心配だったりします。

 そんな幼児用ハサミについて書いてある項目の中に、あるメーカーのハサミが紹介されていて、それが面白そうだなと思ったのでご紹介します。それは刃角度が一定になるハサミ。

https://bungu.plus.co.jp/product/cut/fcurve/images/fcurve_02_txt.jpg

引用:プラス株式会社ステーショナリーカンパニー / PLUS Stationery/はさみ フィットカットカーブ

 常に刃の開く角度が30度になるような設計で、3倍の軽さでサクサク切れるそうです。

交差刃が一定角度のハサミはローマ時代に生まれてから約2000年の歴史があります。 

 かみそり、包丁、はさみと気になる話をピックアップしてきましたが、刃物の歴史は古く、古来より人類はさまざまな刃物を生み出し扱ってきました。新しい刃物が産まれる時代ではないかもしれないけれど、新技術によってさらなる進化を遂げた包丁やかみそりが出て生活が便利になればなと思います。

 おしまゐ。

本日紹介した本

刃物の科学 (おもしろサイエンス)

刃物の科学 (おもしろサイエンス)