読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

『夜を乗り越える』を読んで思う私の読書

読書

 本日の一冊は「夜を乗り越える

 芥川賞作家の又吉先生が本を読む意味や、文学作品の読み方、そして自身の著作「火花」について書かれた一冊。今回は、本を読むおもしろさについて書いていこうと思う。

 又吉さんは本のおもしろさは共感と新しい感覚の発見にあると言います。

 本を読んで共感するということは、間違いなく読書の中で重要でおもしろい部分です。でもそれが本のおもしろさの半分。残りの半分は新しい感覚の発見だと思います。

 昨日の記事「『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』を読んで思う私の読書」で紹介した本でも読書は「知っていること」に深みをつけるか、「知らないこと」を身につけるかの2種類だと書いてあります。これをさきほどの文章と合わせると、「知っていること」に深みをつけることは「共感すること」、そして「知らないこと」を身につけるは「新しい感覚の発見」になります。又吉さんの共感と新しい感覚の発見は小説を読む行為の表現で、小説では登場人物の行動や心情に共感できる時もあれば共感できない時もあります。この共感できない時が新しい感覚の発見で、この場面でこの人はこんなことを考えるのかと自分では思いもよらないことを知ることができるのです。これが新しい感覚の発見。そして、この共感できない場面に遭遇し、新しい感覚の発見をした時に、これはおもしろくないなと思うのは読書のおもしろさを半減してしまうと又吉さんは言います。

自分の感覚にはまるものがおもしろい、それ以外はおもしろくないというように読んでいくと、読書本来のおもしろさは半減してしまうと思います。読書のおもしろいところは、主人公が自分とは違う選択をすることを経験できることや、今まで自分が信じて疑わなかったようなことが、本の中で批判されたり否定されたりすることにあると思います。

  つまり、読書をすることによって今まで自分の中になかった考え方が増えることが読書のおもしろさなのです。ビジネス書でも小説でも、本を読む行為はは「知っていること=共感」と「知らないこと=新しい感覚」を自分の中に取り入れることにあるということでしょう。そうやって自分に合うものと合わないものを知りつつも、色々な考え方があることを知っていくことが読書の良い点です。

 私もいままでたくさんの本を読んで、知らない世界を見て、こんなことを考える人もいるのかと衝撃を受けたこともありますし、やっぱりそうだよなと共感する本もありました。そうやって自分とは違う視点、同じ視点を知ることができるから読書はおもしろいのです。だから今日も私は本を読みます。

 おしまゐ。

本日紹介した本

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

 
一流の人は、本のどこに線を引いているのか

一流の人は、本のどこに線を引いているのか