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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

所持率とセキュリティ 『子どもとスマホ』

 

本日の一冊は「子どもとスマホ おとなの知らない子どもの現実

 

子どもとスマホの世界について、スマホがわからない大人でもわかるように一つ一つ丁寧に解説した一冊。 スマホやアプリについての基本情報から、子どもたちが抱えているスマホ問題について説明しています。

 

子どもとスマホと所持率

 

今の子どもたちはどのくらいの割合でスマホを持っていると思いますか。参考として、人口普及率は83%だそうです。※平成26年度版情報通信白書

では子どもたちはどうでしょう。

6歳~12歳は約73%。13歳~19歳では約98%に達します。

 

13歳から19歳は98%という驚異の数字。中高生にとってスマホは必需品になりました。それに比べると、6~12歳は73%とまだ低い方。といっても小学生の7割がスマホを持っていると思うと、本当に持っていて大丈夫なのか?と心配になってしまいます。

 

遊びも勉強もスマホがあればできるわけですから、スマホを持っている子どもたちが遊びではなく、勉強に費やす時間が多ければそれはそれでよいのでしょうけど、やはり子供たちがスマホでするメインはゲームでしょう。スマホゲームの魅力はなんといっても基本無料。タダで遊べるわけです。しかし、タダで遊べるからこそスマホゲームにはデメリットもあります。

「タダだからはじめやすい」一方で、「簡単にはやめにくい」のがスマホゲームです。(中略)オンラインゲームやスマホゲームは「簡単にはやめにくい」ので、長時間化する傾向があります。ゲームに依存して昼夜逆転生活に陥り、結果的に不登校となったり、心身の健康に悪影響が出るケースも増えています。

 

ゲームでの悪影響はやはり依存。昨今子どもたちのスマホ依存が取り上げられたりしますが、著者が100人ほどのゲーム依存になった子どもを取材をしてきた結果、依存した子どもたちはまじめでがんばり屋と分析しています。

まじめなために、みんなのために一生懸命ゲームをし、自分の時間を多くゲームに費やし頑張る結果、ゲーム依存になっていくのです。

 

ゲームは魅力にあふれていますし、ゲームが悪とは思っていませんが、ゲーム依存になって心身に影響が出てしまう子どもたちが、ゲームとどう距離感を持っていけばいいのか、考えなければならないでしょう。今後も楽しいゲームはたくさん出てきます。最近ではPSVRが出ましたが、13歳未満は斜視になりやすくなるため使用を控えたほうがいいといわれています。

 

子どもにゲームをするなとは言いませんが、ゲームとの付き合い方をもっと考えてほしいものです。

 

子どもとスマホとセキュリティ

 

子どもにスマホを与えるとき、親の関心があるのはフィルタリングと呼ばれるものではないでしょうか。

フィルタリングとは「アクセス制限」のことで、有害サイトや成人向けサイトに接続できないようにしたり、不適切なダウンロードできないようにする仕組みです。

 

ドコモ、auソフトバンクスマホを使う場合は、このフィルタリング設定がありますし、購入時にスタッフが説明することもあると思います。しかし、なんだかよくわからないのでフィルタリングを設定しない親も多いかと思います。それに、親というのは、「自分の子は大丈夫」とよくわからない自信を持っているものです。そうしてフィルタリングをつけずに問題が起きてから対処することになってしまうわけですね。

 

では、実際にフィルタリングの設定率はどうなっているでしょうか。

フィルタリングの設定率は減少傾向にあります。内閣府の『平成27年度青少年のインターネット利用環境実態調査』によると、「子ども(10~17歳)のスマートフォンにフィルタリングを使用している」と回答した保護者は約4割に過ぎません。

 

この4割が多いとみるか少ないとみるか。私はどちらでもよいと思います。フィルタリングを使ったことがないのでわかりませんが、どんなにアクセス制限をしても、抜け穴はあるのです。その抜け穴から違う問題が発生してしまう可能性もあります。ならば、制限をかけずにネットを使用してもいいと思います。

 

といっても、ネットで発生するトラブルについて、子どもたちにはきちんと教育すべきですし、子供たちもスマホを使うならば、そういうことの知識を持っておこうと考えてほしいですね。

 

今は通信料無料だったり、5GB以上使うと通信制限がかかって、料金が大変なことになることは少ないかもしれませんが、ひと昔前は間違えて通信しっぱなしで通信料が大変なことになりましたからね。

 

そういうスマホやネットの失敗は、一つ間違うと炎上という形でネットに永遠に残りますし。デメリットをもっと知っておいてほしい。

 

この本は、子どもとスマホの現状を、大人が知るための本ですが、子ども自らが読んでもいいでしょう。ここに載っていることは現実で起こっていることばかり。子どもが大人の食い物にならないよう、子供たちは守る術をつけなければならないのです。

 

おしまい。

 

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