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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

自分にも相手にもいろいろ"事情"があるんです 「自己肯定感、持っていますか? 」

 

本日の一冊は「自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法

 

 副題がちょっと自己啓発感あって苦手ですが、内容はわかりやすく、新たな気づきを多く与えてくれる一冊。

 

いろいろと事情がある

 

相手に対して不平不満を持つことは誰にでもありますが、そう感じた時にどうするか。この本にはシンプルにこう書かれています。

 

「おかしいのではないか」「こうしたらよいのではないか」などと、評価を下したり、相手を変えようとしたりすることなく、「いろいろな事情の中での現状が、これなんだろうな」と思うことなのです。

 

いろいろな事情があって今がある。

 

この本では、相手を評価しないリスペクトを「無条件のリスペクト」と呼び、その人がその人なりに生きてきた事実を尊重しようと説いています。

 

「何か事情があるのだろうな」と思うことができれば、「この人はこんなふうに振る舞うべきではない」などという考えが起こらなくなりますので、相手の「ありのまま」を受け入れることができるようになります。

 

この無条件のリスペクトで相手をありのまま受け入れることですが、内容を肯定することとは違うと明記しています。犯罪を肯定することはできません。ただし、その人が犯罪に走った事情を知り、こんなふうになったのも仕方がないと考えることができます。

 

現実にはそこに至る事情があるのであって、それは受け入れるしかない性質のものだ、と認識することなのです。

 

要は聖人君主になればいいってことですね。そんなの無理だと思いますけど。

 

これまでは相手に対して事情があるんだと考えることを紹介しましたが、自分に対しても事情があると考えることは有効のようです。

 

自己肯定感の低い人は、「自分はダメだ」と思っていることが多いものです。そこには、「ダメだ」と思うようになった事情がいろいろとあるはずです。(中略)

知っておいていただきたいのは、今どれほど「自分はダメだ」と思っているとしても、それは、「自分はそれほどダメだ」ということを意味するのではなく、「そう思うに至った事情がある」という意味なのだということです。

 

その思うに至った事情、過去の出来事になるでしょうが、過去を変えることはできません。そこで、自分はダメだと思うのではなく、その過去の出来事を経験した自分に対して、「大変だったね」と言ってあげることが、ありのままを受け入れるということなのです。

 

自分にも相手にもいろいろと事情がある。そう考えることが肯定ということでしょう。

 

 

 

人はその人のタイミングでしか変わらない

 

リスペクトの原則というものがいくつがあり、その一つに「人を変えようとするのはやめる」というものがあります。

 

 

もちろん人は変わることができます。

でもそれは、その人の準備ができている、というタイミングで怒るのです。こちらが変わってほしいタイミングで変わることなど、まずありえません。

それよりも、変えようとする圧力に抵抗を感じて、せっかく芽生えかけていた「変わりたい気持ち」がつぶされてしまうかもしれません。

 

特に最後の文章。変えようとする圧力に抵抗して、変わりたい気持ちがつぶされる。これは些細なことですけど、よく起こると思うのです。

 

例えば、宿題を全くしていなかったけど、いい加減したほうがいいなと考えていたり、宿題をする準備をしている時に「宿題しなさい!」なんて言われると萎えたりします。

 

人は、その人のタイミングでしか変わらない。相手を変えることはそう簡単にはできないことを知っておいてほしいものです。

 

特に子供にあれしなさいこれしなさいと命令しかできない親御さんには、したくなるような教育をしてほしいと思います。

 

おしまい