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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

汗は天然美容液 「汗をかけない人間は爬虫類化する」

身体

 

本日の一冊は「汗をかけない人間は爬虫類化する

 

汗に関する著書をたくさん出している五味さんの新書。

 

人間の汗は体温調整をするために必要不可欠なものです。さらに脳を温度の変化から守るための調節器官であるとし、人類は脳と汗腺をセットで進化させてきたとまで述べる著者の汗への愛は素晴らしいものがあります。

 

さて、タイトルにある人間の爬虫類化とはどういうことでしょうか。

 

人類は本来は恒温動物で、気温の変化に関係なく体温を一定に保てるはずなのです。それが外気の変化につられて体温が変わってしまい、倒れてしまうというのは、つまり自分で体温を調節できなヘビやトカゲと同じ変温動物のレベルに退化しているということです。汗をかけない人間は爬虫類化してしまうのです。

 

平均体温がほぼ同じ恒温動物である人間ですが、冷房の部屋から真夏の日差しに照らされたりして、その場所の温度に影響を受けやすくなることによって変温動物になってしまうということです。

 

夏の日差しによって体温は上昇。汗をかくことによって体温を調整するはずが、冷房がついた部屋に入って皮膚表面は冷えていきます。そしてまた外に出て炎天下で体温があがる。この繰り返しで人間は汗をかけなくなり、周りの温度に影響を受けやすくなっていくのです。

 

冷房の普及によって、汗をかく機会が減り、よい汗をかけなくなった人間。このよい汗というのは、水に限りなく近くサラサラした、小粒で濃度が薄いものと定義していて、逆に悪い汗というのは、濃度の濃いねばねばしたものです。

 

 

 

よい汗

 

このよい汗悪い汗の簡単チェック法が載っています。

 

汗の簡単なチェック法としては、赤色のリトマス紙に汗を付け、色が変化しなければ皮膚表面が酸性でよい汗であり、青色に変色するようならアルカリ性で悪い汗ということです。

 

よい汗は水に近いため皮膚本来の持つ弱酸性を保つことがき、悪い汗は重炭酸イオンなどのアルカリ分を含んで皮膚表面をアルカリ性にするそうです。

 

確かに方法としては簡単ですが、家にリトマス紙なんてありませんよ。

 

さらにこのよい汗。美肌を作ることもできちゃったりします。

 

汗は天然の保湿剤であり天然の乳液です。よい汗には、水道水に含まれるような塩素も、化粧品に混合されているような合成界面活性剤も含まれていないので、もっとも安全な天然の美容液と考えられるのです。せっかく自分の身体が作った天然美容液を洗い流すのはもったいないことです。

 

こう言われると汗ってとてもすばらしいんだなと思うのですが、どうしても日々かく汗はジメジメしていて不快感がありますね。これは悪い汗ということでしょうか。

 

よい汗をかくにはどうすればいいのか。

 

本書では半身浴が取り上げられています。37~38度のお湯を張り、みぞおちの深さ入ります。汗がでますから水分補給を忘れずにしましょうとかいてあって、ああこんな手軽なことでいいんだと思ったり。こんな手軽なこともしていないわけですが。

 

そして風呂上がりにもトレーニングがあって、今の時期ですと風呂上りは冷房がついた部屋でクールダウンする方も多いと思いますが、それはNG。

 

たとえ夏でも入浴の後には「ああいい気持ちだった」と、火照った身体を冷まそうとクーラーをつけないでください。せっかくのトレーニングが水の泡になります。皮膚のセンサーは「涼しくなった」と勘違いして汗を無理に抑えてしまいますが、脳の温度は高いままなのです。(中略)体温調節というのは汗の本来の仕事ですから、クーラーに頼らず汗に任せるようにします。せいぜい首すじや脇の下を団扇で扇ぐ程度にすると、効果的に体温を下げてくれます。

 

というわけで、汗をかき哺乳類として生きていこうというわけです。

 

おしまい。