本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

初めての薬物摂取が終わりの始まり 「溺れる脳: 人はなぜ依存症になるのか 」

 

薬物にはまるということは、誘引、誘惑、衝動、苦痛の一連の過程をたどることである。

 

本日の一冊は「溺れる脳: 人はなぜ依存症になるのか

 

依存症関連の本を何冊か読みましたが、ほとんど忘れているなーと思い読むことに。

 

前回は性依存を中心に関連していそうなページのみ読んでいたので、そもそも脳がどのような作用をして依存症になっていくのか、いまいちわかっていませんでした。

 

人が依存してしまう要因は脳の動きがうまく働かなくなるところにあるそうです。

 

私たちの脳は、神経伝達物質の放出、神経伝達物質による受容体の活性化、受容体からの神経伝達物質の解離という3つのプロセスを必要とすることを心に留めておかなければならない。これらの機能のうちどれか一つでも妨げられると、あなたは何らかの病気または中毒にかかってしまう。

 

脳は神経伝達物質の量を調節して興奮や沈静などをバランスよく保つわけですが、ここに薬物が入ってしまうと、バランスがうまくいかなくなり、脳がうまく作用しなくなります。

 

本書では、薬物は脳を乗っ取ってしまうのとも書かれていて、薬物の怖さが伝わってきます。

 

脳は薬物に対して無防備であり、薬物は完全に脳を支配してしまう。

 

といっても、一度の薬物摂取だけでは脳が乗っ取られるわけがなく、脳は正常に戻ろうと働くわけです。ここで薬物をとらないという選択をとることができれば、依存症になる人も少なくなるはずですが、そううまくいかないのが薬物の怖いところ。

 

薬物依存者が追い求めるのは、この一番最初の薬物摂取の高揚感なのです。

 

薬物依存者は誰しも「初めてヘロインを経験したとき、それが自分にとって特別なものであるということを知ってしまった。ヘロインさえあれば、何でもできたし、どんなことでも切り抜けることができた」と語るのだ。実際、薬物依存者は、最初に感じた特別な高揚感を再び体験したいと熱望する。

 

薬物の悪影響を知っていながら、再現することができるかわからない特別な高揚感を追い求めていく。

 

人間は慣れていくものですから、そもそも最初の薬物摂取の高揚感はこの最初にしか得ることができないわけで、最初に感じた高揚感を得ることは二度とできないでしょう。

 

しかし、その高揚感をどうにか得るために、摂取量を増やし、さらに依存症が重度化していく。完璧な負のループです。

 

ですから一度の薬物摂取さえ、どんな誘惑があってもしてはいけないのだなと、肝に銘じなければなりません。

 

一度だけならという軽い気持ちが破滅の道へのスタートなのだから。

 

おしまい。

 

↓追記↓

 

一番最初の体験ってのはなんでも思い出に残るもので、初めて食べるラーメンがおいしくて追い求めるんだけど、二回目にはその感動の味はどこにもなくて、あのラーメンのおいしさはなんだったのかと思ったりする。

 

人間はなんでも最初の体験を特別なものにしたがる生き物なのか。ただ新規の体験が記憶しやすい脳になっているのだろうか。

 

そんなことをお風呂入りながら思ったので書き記しておきます。