本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

付加価値をつけて電気を売る 「電力自由化がわかる本 」

 

本日の一冊は「電力自由化がわかる本

 

久しぶりの更新です。

 

4月から電力自由化が始まりました。といっても、あんまりよくわからなかったので、本を読んでみることに。

 

今回の自由化は、「電力システム改革」と呼ばれる電気事業の改革の一つとして実施されるようで、じゃあこの「電力システム改革」ってなんなんだって話。

 

「広域系統運用の拡大」、「電気小売業への参入全面自由化」、「発送電分離」を3本柱として、電気事業制度を抜本的に見直した改革のこと。

「電力システム改革」とは - ビジネス - 緑のgoo

 

この広域なんたらと発送なんたらの説明は省いて、とりあえずこの改革の一つとして電力自由化が行われたんだなーということですね。

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出典:プロのための金融誌|J-MONEY[ジェイマネー] » 第15回シンクタンクの眼 『電力システム改革』

 

今までは各地に〇〇電力と呼ばれる会社がありました。北海道、東北、東京、、、。それらをまとめて9電力体制と呼ばれていました。

 

この戦後から続いた電力体制に3つの特徴があったそうです。

 

戦後65年間で幕を閉じた9電力体制。その特徴は大きく3つありました。「100%民間資本」「垂直一貫体制・地域独占」「電気料金の総括原価主義」です。

 

世界を見ると、政府が経営に関与しているところがありますが、日本は民間企業が経営をしています。そして、電気事業の3部門「発電」「送電」「小売り」を全て抱えていて、地域ごとに独占的に事業をしていました。電気料金は規制がかかっていますね。

 

この電力体制によって、消費者の存在は受け身でした。

 

いずれにせよ、消費者は結果として、1日単位や1時間単位の電気の使用量や、その分の電気代を知る手段を持てませんでした。そして、そのことに何の疑問も感じていませんでした。電気という商材に対して、消費者は極めて受動的な存在だったのです。

 

これは水道代やガス代も同じような気もしますけどね。毎日どのくらいの水道やガス、電気を使っているかなんて意識したこともありません。

 

少し前にテレビ番組で、一か月一万円生活という企画がありましたが、その時は一日ごとに電気、水道、ガス代を徴収していて、毎日引き起こしは困るけど毎日の料金がわかったらいいのになーぐらいに思っていました。

 

それが現実になろうとしているのですね。

 

そして、いろいろあって電力自由化が開始したわけですが、一番気になるのが「電気料金」

 

今回の自由化で発表された料金メニューは大きく5つにわけることができるそうです。

 

①電気料金メニュー、②割引サービス、③生活・ビジネス関連サービス、④会員向けウェブサービス、⑤ポイントサービス

 

電気料金じゃ差がそこまでつかないから色々サービスつけようぜってことでしょう。この各種サービスについては、2章で各社の電力販売について色々書かれていますが流し読みしました。

 

そして3章では、電力自由化がもたらす未来について触れられています。

 

自由化後の電力小売り市場で、電力会社と新規参入企業は果たしてどのような競争を繰り広げるのでしょうか。その行方を探るうえで参考になるのが、日本に先行して電力市場を自由化した、いわば"自由化先進国"の動向です。(中略)

興味深いのが、自由化に関する制度設計は国によって異なるものの、「多くの国々で顧客獲得競争の争点が『価格』から次第に『サービス』へとシフトしていった」という分析です。

それによると、自由化当初、各国では新規参入企業が既存の電力会社の電気料金メニューを標的に、安売り攻勢を仕掛けるかたちで価格競争が起きました。その結果、価格はある程度の水準にまで落ちますが、そうなると今度は、安売り合戦による消耗戦を避けるため、各社は価格とは異なる付加価値を提供し、他社と差別化を図る方向へとシフトしたーと説明しています。

 

価格はどうしても下げていくと消耗戦になってしまいますよね。そこで、いかに付加価値をつけることができるのか、今後の新規参入企業の動向に注目ですね。

 

まあ2020年になると、料金規制が完全撤廃されるそうで、そこから値上がりするのか値下がりするのか、どうなるのか気になりますね。

 

おしまい。