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依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

 

arigatoubook.hatenablog.com

 

少し前に上記の記事を書きました。

 

この記事の後半部分では、セックス依存症について取り上げていて、『セックス依存症にかかっているのは、実は、人類という種そのものだといえるのかもしれません。という一文を引用し、人類はみんなセックス依存症なのかーみたいなことを書いていました。

 

少しばかり反響がありましたので、もう少し依存症について学んでみようかなと思い、3冊ほど読んでみました。

 

その一冊の中に、そもそもセックス依存症は存在するのか、という点について書かれているものがありました。

 

ある意味で、セックス依存症という概念を認めるかどうかは、過食と肥満が食物依存症の結果だという考えを認めるかというのと同じ問題をはらんでいる。ヘロインと違って、食べることは生存に欠かせない行動だ。セックス自体は生存に必須の行動ではないとはいえ、ほとんど誰もがする行動であり、また言うまでもなく異性間の性交渉は伝統的な種の繁殖法である。

快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

 

セックスはそれ自体が、生物が繁栄・繁殖していくためには必須の行動です。その行為を依存症と言うのであれば、どういう基準で依存症と判断していいのでしょうか。

 

多くの依存症には判断基準があり、特にアメリカ精神医学会が作成したDSM-5と呼ばれる診断マニュアルが一般的に依存症の判断で使われているようです。

 

しかし、このDSM-5には「セックス依存」は取り上げられていません。

 

2013年に発表された前述のDSM-5では、「インターネットゲーム障害」と「今後の研究が推奨される病態」として診断基準案は出されたものの、結局、正式な病名として採用されませんでした。(中略)この「今後の研究が推奨される病態」のなかには、そのほか、カフェイン依存症外もリストアップされていますが、買い物依存やセックス依存など、そのほかの行為に対する依存はリストに入っていません。

依存症の科学 いちばん身近なこころの病

 

 お酒やタバコ、薬などの物質への依存は研究が進んでいますが、ゲーム、セックス、買い物などの行為の依存は研究が進んでいないようです。

 

物質は脳の影響がわかりやすいのに対して、行為の依存はその実態がよくわからないのでしょうね。

 

行為に対する依存は、まだまだ依存症と認めることにもコンセンサスが得られておらず、研究は始まったばかりで、治療法も確立していないし、そもそも論として、治療施設がほとんどないというのが日本の実情です。先進国と言われているほかの国でも似たような状況と言っていいでしょう。

依存症の科学 いちばん身近なこころの病

 

まだ研究が進んでいないセックス依存。そのため本にも詳しいことはあまり書かれていませんでした。セックス依存に焦点を当てた本を読んだ方がよかったかな。

 

ただ、本を読んでいて、性依存に関して最近はセックス依存よりポルノ依存のほうが問題なのではと思い始めました。

 

とにかく、とんでもない量のポルノが溢れているのだ。2006年(入手可能な最新の詳細な統計調査が行われた年)には、420万のウェブサイトにポルノが含まれていた。これは当時の全ウェブサイトの12パーセントに当たる。毎月ダウンロードされていたポルノの数は15億件。あらゆるダウンロードの35パーセントがポルノに関係していた。

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

 

 10年前のデータですから、今のデータ量は凄まじいものだと思います。ダウンロードの3割がポルノだった10年前。現在は様々なものがダウンロードできるようになったとはいえ、1割2割はポルノ関連な気がします。

 

そしてこれらのポルノ画像や動画を見ることによって得られるオーガズムはもはやセックスでは味わえないものとなってきてしまうのです。

 

人間とのセックスはもはや、パソコンの前でやるマスターベーションとオーガズムがもたらすようなドーパミンとエンドルフィンをもたらしてはくれない。男性にとっても女性にとっても、これこそ、インターネットポルノ依存の必然的な結末だ。

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

 

セックスは生物が繁栄していくために必要な行為です。しかし、このポルノ依存は生物として必要な行為とは言えないでしょう。

 

いまや18禁という言葉は意味をなさないぐらい、インターネットを使えばどんな子供でもポルノを見ることができます。

 

ネットポルノを見て性に関する情報を得た若者は、セックスで満足することができなくなってしまうのでしょうか。

 

 かつて“エロ雑誌”を購入していた男たちは、現実の女性と向き合うことに代わる、みじめな代替品として雑誌を利用していた。媒体自体が欲望の対象になるようなことはなかった。それにひきかえオンラインポルノのサーファーは、テクロノジーに対して支配欲と保護したいという気持ちの入りまじった、奇妙に親密な感情を抱いていることよくある。

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

 

現実の女性の代わりになってしまったネットポルノ。この現象が一時期話題になった「草食男子」という言葉を出したのではないでしょうか。ネットポルノを見れば性欲を満たすことができる今、生身の女性に何を求めるのか。

 

 おしまい。

 

参考にした本3冊