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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

覚悟を持って挑めるのか、いや挑めない 『「カイジ「したたかにつかみとる」覚悟の話 」』

人生

足りないのは、能力や知識、ましてや教養ではありません。覚悟なのです。

本日の一冊は「カイジ「したたかにつかみとる」覚悟の話

 

今までにカイジの本を3冊ほど出している木暮太一さん。3冊で完結したと思っていましたが、売上がよかったのかなんなのか、4冊目が出ました。

 

お金、働き方、生き方、そして今回の覚悟の話。一番カイジらしいタイトルかなと思いました。カイジ作品は映画とアニメを少し見ましたが、ここぞという時に覚悟を持って挑戦するのがカイジなんだなと思っています。

 

さて、実は1章しか読んでいません。が、色々と思ったことを書いていきます。

 

本書では、強く生きるための覚悟の一つとして、「したたかさ」が重要だとしています。ではこの「したたかさ」とはなんなのか。

 

「したたか」という言葉には私たちが何となく持ってしまっている「ずる賢い」「腹黒い」という意味はなく、本来は「相手に屈しない」「しっかりしている」「強い」という意味を持つ言葉なのです。

つまり、「したたかに生きる」とは、「強く生きる」ということ。自分が掲げた目標、自分がやりたいことに対して、貪欲に進む、他人から反対されたとしても、妨害されたとしても、粘り強く目標を達成していくのが「したたかに生きる」ということなのです。

 

まあなんか自己啓発書でよく見かけるような文章な気もしますけど、ここでいう「強さ」とは正面突破ではなく横道や抜け道を見つけて問題をクリアする強さと述べています。

 

「強さ」は強行突破で、力にものを言わせる強さと違います。目の前に障害が立ちはだかり、それを正面突破する力がなかったとしても、どこかに抜け道を探し、あらゆる手段を使って、障害を乗り越える、すり抜ける強さです。

 

じゃあ何をすり抜けるんだってなるわけで、その一つにルールがあるのでしょう。

 

現代では、多くの方が、“あるルール”にハマり、抜け出せなくなっているように感じます。やりたいことや自分の考えがあっても、そのルールから抜け出すことができず、あきらめてしまいます。その“ルール”とは、「ルールは守らなければいけない」というルールです。

 

ルールとは人を守るため、人が生きていくために作ったものですが、そのルールに縛られて生きていくことが困難になってしまっては意味がないですよね。

 

生きていくためならどんなルールも破ってもいいんだ、という解釈はいけないと思うし、生きていくために犯罪に走るのもよくありません。

 

ここではルールを破って進む道を横道とか抜け道と表現しています。

 

必要なのは「すべての障害を乗り越えて、はねのけて、突破する力強さ」ではなく、すぐそばにある“横道”“抜け道”の存在に気づき、それを認めることです。

 

物事には必ず横道があると思うのです。最後は正面から挑まなければいけないのかもしれませんが、その過程は色々なルートがあるはず。

 

その選択肢を見つける力、そしてその横道を進む力があれば、乗り越えていけるのだろうなと。

 

でもそんな選択肢をどう見つけたらいいのやらと思ってしまいますね。

 

タイトルにある「覚悟」は1章の最後にでてきます。

 

人は、覚悟が決まったとき、「失敗」を恐れる気持ちがなくなります。そもそも「失敗するかも」という発想がなくなり、もはや前しか見えなくなります。

 

したたかに生きるってことはとにかく前を見て、今ある課題をどんな手段を使ってでもクリアするという覚悟なんだ!みたいなことが書いてあるわけですけど、そんな言葉を読んでも覚悟なんて身につくはずもなく、結局は追い詰められたりしないと、やるんだという覚悟は備わることはないんじゃないかと。私は思うのです。

 

カイジだって、いつもはぐーたら生きていますが、ここぞいう時に覚悟を持って、困難を乗り越えます。やはり困難が遠い未来ではなく、近い未来、というか目の前にやってこないと人は覚悟を持てないんじゃないかなと、それが意志の力なんでしょう。

 

覚悟を持って生きる前に、覚悟を維持するための意志を鍛えにゃいかんなと思うのでした。どんな時でも、この「覚悟」とやらを持って生きていきたいですね。

 

おしまい。