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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

依存症は脳の病気 「脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体」

 

快楽とは、ヒトが目的を達成するための妨げになるものではなく、給料や昇進という報酬がなかった原始時代から、ヒトの脳が用意した「頑張っている自分へのご褒美」なのです。

 

本日の一冊は「脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体

 

薬物依存を始め、過食、セックス、ゲーム、ギャンブルなどの依存症について解説している本。

 

メカニズムが書いてあるだけで、解決策は見受けられなかったですね。

 

この記事では、お酒、たばこ、コカイン、セックス依存症について書いてあります。

 

依存症とは

 

その前に、そもそも依存症とはなんなのか。これを抑えておきたいと思います。依存症の依存対象には共通性がありませんが、重要な共通点があります。それがドーパミンです。

 

その共通点とは、これらの依存対象に接しているとき、人の脳の中にはドーパミンが分泌されているということです。初めて依存対象に接したとき、「意識する脳」である前頭連合野がそれを好きかどうか判断します。

それが好きなものだと、第1章で述べたA10神経からドーパミンが放出され、脳は快感を覚えます。さらにこの結果は情報として海馬に記憶されます。

このようなことが起こる物質や行為は、すべて依存症の対象になる可能性があります。(中略)

依存症は物質が起こすものではなく、脳自体の病気なのです。

 

ドーパミンが放出され、脳が快感を覚える。と同時に、抑制性の神経伝達物質が過度な興奮を抑えることによって、バランスを保つのが正常な脳の働きです。

 

しかし、依存症になる場合には、このバランスが崩れていると考えられているのです。

 

そしてもう一つ依存症には厄介なことがあります。

 

例えばアルコール依存症ならば、その人はアルコールを飲むという刺激を何度も繰り返します。そうすると不思議なことに、今まで少し飲酒すればすぐに得られた快感が、あまり感じられなくなってきます。

これはドーパミンの受容体が減少することで起こると考えられていますが、その結果、快感を得ようとして、飲酒の量や頻度が増えていきます。アルコールだけでなく、ニコチン(タバコ)、コカイン、覚醒剤過食症などでも同じことが起こります。

 

最初は少しの快楽で満足できたのに、いつしかその少しでは満足できなくなり、さらに求めるようになる。こうして人はダメになっていくのでしょうか。

 

お酒・たばこ・麻薬

 

ここからは、各依存症について少し気になったところをピックアップ。

 

まずはお酒。

 

アルコールは味や喉越しを通して快感を与えるだけではなく、報酬系をじかに活動させるのです。

報酬系が活性化されると、ヒトが快楽を覚えることはすでに述べた通りですが、前述したようにこの報酬系には、普段GABA神経というブレーキが掛かっています。アルコールには、このGABAを分泌するGABA神経を抑制する働きがあるのです。

 

私はお酒に弱いので、快楽を感じるより先に気持ち悪くなるわけですが、お酒を飲んで気分がいい人を見るといいなと思うときもあります。しかし、酒に溺れてしまう可能性が低いので飲めなくてもいいなと思ったりします。

 

もう一つ私が手に取らないものがあります。それがタバコ。

 

ニコチンは脳幹網様体大脳辺縁系に働きます。どちらも「意識しない脳」ですが、前者は呼吸や循環などの生命維持、後者は情動などに関わっています。

面白いことに、ニコチンはこれらの部位に対して、量が少ないと興奮性に、多いと抑制性に働きます。ぼんやりしているときにゆっくりタバコを吸うと頭を活性化させ、イライラしているときに吸うと急速に気分が落ち着くのです。(中略)

タバコがコカインなどの麻薬に比べて手軽な点は、その作用が喫煙開始後10秒程度で現れ、報酬系に達するまででも15秒しかかからないことです。

 

タバコを吸っていると、快楽の発生→快楽の喪失が繰り返される。こうして依存症が完成していくそうです。なんだか怖いですね。

 

そして次に出てくるのが麻薬(コカイン)です。

 

コカインはこの掃除機の働きを妨害します。つまりコカインを体に入れると、ドーパミンが分泌されっぱなしになるわけです。その結果、脳は興奮しっぱなしになり、「爽快な気分」などと表現される独特の快感が得られるのです。 

 

ここでいう掃除機とは、神経の先にある分泌した神経物質を回収するしくみ、トランスポーターのことを指しています。

 

ドーパミンが分泌されっぱなし。常に快感を得ているということでしょうか。ハッピーですね。快楽におぼれるとはまさにこのことなんでしょう。

 

 

 

セックス依存症

 

最後に引用しておくのがセックス依存症

 

セックス依存症の判断基準には「性的な行動」という言葉が出てきますが、これは性交渉だけでなく、マスターベーションやポルノ閲覧、テレホンセックスなども含まれるそうで、日本人が持つセックスという言葉より広い意味合いを持っていることに注意です。

 

さて、セックスに依存してしまう理由もこれまでと同じく、快楽に耐性がつき、より強い刺激を求めて、やめられなくなってしまうところがあります。

 

性的な快感をもたらす刺激は、脳の報酬系を活性化させますから、その快感があまりに大きいと、耐性が形成されてしまいます。そして、性的な刺激の頻度や強度が増し、やめたいと思っても離脱症状が起こってやめられない状態になります。

この状態はあらゆる依存症の中で、もっとも助けを求めにくく、また周囲から理解してもらいにくいものでしょう。

 

確かに、お酒やたばこ、コカインなどは物質依存で、モノが存在するためわかりやすいですが、セックス依存はプロセスへの依存で中々理解しづらいかもしれません。

 

ちなみにプロセスの依存として他にギャンブルや買い物依存症があります。

 

結果としてセックスとそれに関連した活動から来る時間や人力の浪費は、おそらく人類の、いわゆるまっとうな生産活動をかなり低下させていることでしょう。子孫を残す行動に結びつかない、文字通りの非生産的な、快楽を得るためだけのセックス依存症にかかっているのは、実は、人類という種そのものだといえるのかもしれません。

 

人類そのものがセックス依存症。確かに非生産的な性行為をしていると考えると、依存症なのかもしれません。

 

すでに人類は依存症にかかっていたのか・・・

 

タイトルに「みんなセックス依存症」って書きたいけど、最後しかその項目書いてないし、タイトル何にしよう。

 

おしまい。