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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

王道と流行を知ることが知識の始まり 「センスは知識からはじまる 」

思考

センスとは知識の集積である。

本日の一冊は「センスは知識からはじまる

  iDやくまモンなどに携わるクリエイティブディレクターの水野さんが書いた本。

センス=知識

  さて、この本でいう「センス」とは一体なんでしょうか。

本書で定義づけているセンスのよさとは、「数値化できない事象のよし悪しを判断し最適化する能力。」

 

 センスとは数値化できない事象。

  それってつまり感覚のことじゃねーの?と思うわけですが、著者は感覚を知識の集合体と考えています。

  次の引用は、「THE」というブランドのロゴに使う書体を、何にするか決めるまでの過程の最後に書いてあります。

僕がこの一連の作業で使っているのは、知識ばかりです。ただし、自分の感覚を使っていないかと言えば、感覚も確かに使っています。

しかし、感覚とは知識の集合体です。その書体を「美しいな」と感じる拝背景には、これまで僕が美しいと思ってきた、ありとあらゆるものたちがあります。

 

 センス=感覚と考えると、センス=数値化できない事象=感覚=知識の集合体。

 センス=知識の集合体となるわけですね。

 ちなみにgoo辞書では「センス」の意味をこう定義しています。

1 物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。「文学的な―がある」「―のよくない服装」「バッティング―」

2 判断力。思慮。良識。「社会人としての―を問われる」

センス【sense】の意味 - 国語辞書 - goo辞書

 

 やはり感覚なのでしょう。

 そしてセンスを支えるのが知識であると著者は言っているわけです。

  では、センスを良くするために知識をどう増やせばいいのか。著者は3つのコツを紹介しています。

 

1.王道を知る。

2.今、流行しているものを知る。

3.「共通項」や「一定のルール」がないかを考えてみる。

 

 王道はいわゆる定番のものであったり、ロングセラーになっているもの。流行しているものはそのままですね。

 そして3つ目の共通項や一定のルール。王道のものや流行しているもの、それ以外にはどのような共通項やルールがないのかを考える。ここはもはや知識を増やすコツというか考えなければいけないのですが、この3つ目が一番大事なのかなと。

 知識だけ増やしても使えなければ意味ないわけで、この共通項探しは知識の活用法の第一歩と言えそうです。

 

 

 

センスと言葉

  ここまでセンス=知識として書いてきたわけですが、知識の集合体はセンスなのでしょうか。

 この本では、センスについて書かれているわけですが、センスは言葉で表現できるものなのでしょうか。

 ファッションや映画の評論家は多くの人が感覚で「良い」「悪い」と片付けることを、言葉で表現しているからこそ成り立つものだと思います。

  それはもはやセンス、感覚と呼べるものなのか。言葉で表現できた瞬間にそれはセンスとか感覚ではないように思うのです。そんなことを思いつつ、うまくまとめられないのでググっていたところ、こんな文章を見つけました。

 

センスがあるとわかるのはセンスがある人だけです。

「センス」とは何かを教習所で気づかされた - ここがユートピア

 

なるほどな。そしてもう一つ。

 

センスは四つの意味を含んでいると思います。「感覚的」「経験がある」、それについての「知識を持っている」。そして瞬時にどうすべきかの「状況判断が出来る」。

「素の自分が分かれば、折れない」コシノ ジュンコが語る仕事-2asahi.com

 

 感覚的と知識についてはここまで書いてきた通りですが、「経験がある」「状況判断ができる」というのは新しい。

 特に、「経験がある」というのはセンスの上でとても大切な気がします。知識という脳内で構成されるものではなく、実体験としてセンスの良し悪しを判断できる。

 これが大事なんじゃないかと。私は思うわけです。と、ここまで書いてきて文章を振り返っていたわけですが、そうだ。最初に書いたじゃないか。

 

 センス=数値化できない事象。

 

 数値化できない事象を言葉で表現するのは難しいんじゃねーの。

 

センスの良し悪しは知識や経験があるから分かるものだと思います。

 

しかし、言語化は難しい。これが結論。そういうことにしておこう。

 

おしまい。

 

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