本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

臨床研究が少ない日本 「医学的根拠とは」

 

医学の科学的根拠として、臨床研究の結果を重要視すると述べている。

 

本日の一冊は「医学的根拠とは何か 」

 

医師たちを、直感派、メカニズム派、数量化派に分けて、

 

日本の臨床研究の遅れを指摘した一冊。

 

「その治療の医学的根拠は何ですか?」と尋ねると日本の多くの医師は一瞬戸惑う。根拠について突き詰めて考えたことがあまりないからである。(中略)日本の医学研究者や意思は、三つの根拠のうち、人のデータの数量化以外の二つを信じ続けている。

 

EBMというものがある。

 

日本語訳は「科学的根拠(エビデンス)に基づいた医学」。

 

1992年に、EBMワーキンググループが出した論文で、EBM宣言とも呼ばれています。

 

さて、このEBM宣言には何が書いてあるのでしょう。

 

EBM宣言の冒頭において、医学・医療の根拠づけに関して次のように述べられている。

 根拠に基づいた医学は、直感、系統的でない臨床経験、病態生理学的合理づけを、臨床判断の十分な基本的根拠としては重要視しない。そして、臨床研究からの根拠の検証を重要視する。

 

直感とは、医師の思いつきからくるもの、系統的でない臨床経験は医師の経験や自己流の方法でこの本の「直感派」にあたる。

 

そして、病態生理学的合理づけは、動物実験のことで、この本では「メカニズム派」とされている。

 

この二つはダメだってことですね。

 

重要視するのは臨床経験からの根拠の検証だよと言っている。

 

じゃあこの臨床経験ってなんだ。

 

臨床研究(clinical re-search)とは、厚生労働省の臨床研究に関する倫理指針によると、「医療における疾病の予防方法、診断方法及び治療方法の改善、疾病原因及び病態の理解並びに患者の生活の質の向上を目的として実施される次に揚げる医学的研究であって、人を対象とするものをいう」と定義されている。

 

人を対象とした医学的研究が一番重要視するよってことだけど、

 

日本ではあまり浸透していないならしい。

 

その理由は、日本の医師は直感派とメカニズム派が多いということ。

 

世界の中での日本の臨床研究と基礎研究の論文数を比較したものがある。

 

これによると、2008年から2011年では、臨床研究論文数は世界の中で25位。

 

対して、基礎研究論文数は世界の中で4位になっている。

 

論文の数を見てみると、

 

基礎研究論文は1位が米国で2011、2位がドイツの386、3位がイングランドで284、

 

そして4位が日本で266だ。

 

対して臨床研究論文数は、1位はやはり米国で2105.

 

2位はイングランドで685.3位はカナダで435だ。

 

日本の臨床研究論文数は25位。さあいくつ論文があるのか。

 

答えは55.

 

なるほど少ない。

 

ちなみに基礎研究はいわゆる動物実験。メカニズム派ってことでいいのかな。

 

 

 

動物実験をしても人間で効果がなければ、医学研究は誰のためにしているのかわかったもんじゃない。

 

動物実験や遺伝子から人間を知ることも大切だと思いますが、やはり人の医学研究があったほうがいいなと素人は思います。

 

人を実験台になんてとかいう倫理は置いといて、

 

とにかく多くの人が医療研究の発展により、救われたらいいなと思いますね。

 

おしまい。