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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

青少年期が伸びた人たち 「15歳はなぜ言うことを聞かないのか?」

 

これまでのアメリカでの取り組みは、若者たちがこの時期を何とか切り抜けることにしか目標にしていなかった。だが私たちは、彼らが成功するよう手を貸してやるべきなのだ。

 

本日の一冊は「15歳はなぜ言うことを聞かないのか?

 

思春期や青少年期の発達に関することが書かれた一冊。

 

アメリカでの事例なので日本と少し違う点もあるだろうが、まあだいたい同じなんじゃないだろうか。

 

ここでは、青少年期について取り上げておきます。

 

青少年期が長くなった

 

人はいつから大人になるのでしょうか。

 

思春期が終わり大人へと向かう途中のことをここでは青少年期と呼んでいます。青少年期は様々な体験をすることによって人に良い影響を与えます。逆に間違いを犯しやすい時期ともいわれていて、環境が良くも悪くも将来に強く影響を与えます。

 

そんな青少年期が今日では、長くなっているそうです。

 

19世紀の半ば、青少年期は5年前後だった。女の子が初潮を迎えてから、結婚するまでそのくらいの長さだったのだ。20世紀に入ると、アメリカ人女性は平均して14歳から15歳で初潮を迎え、22歳より少し若いくらいで結婚した。(中略)10年ごとに、初潮の平均年齢は3ヶ月から4か月下がる一方、平均結婚年齢は1年ずつ上がっていった。2010年には、平均的な女の子が初潮を迎えてから結婚するまで15年かかるようになった。

 

青少年期の始まりとして、女性には月経がありますが、男性はそのような指標はありません。代わりに声変わりを指標にした報告があります。

 

男子の思春期を示す信頼できる指標の一つは、声が低くなる、つまり「声変わり」だ。(中略)聖歌隊の指揮者は、メンバーがいつ声変わりを迎えたか長いこと記録を取ってきた。その記録によると、男の子の声変わりの平均年齢は、18世紀には18歳だったのが、1960年には13歳に、現在では10歳半に下がった。(中略)もしも男の子の声変わりが、今日の平均どおり10歳半で始まったら、身体的成熟が完了するのは13歳前後。

 

 

 

1960年には、男の子の思春期は16歳ごろに終わり、23歳で結婚し、青少年期はおよそ7年間だった。今日では、思春期は14歳頃に終わり、最初の結婚は29歳頃、 男の子の青少年期は、女の子と同じくおよそ15年間続く

 

つまり、男性も女性も青少年期が15年あるということです。

 

大人になるのが遅くなった理由について、若者が甘えているという心理的未熟さが原因とする説や、時代の変化に適応した形だという説があります。

 

どちらもなるほどと思いますし、両方があるからこそ、このような結果を招いているのではないだろうか。

 

青少年期が長くなることを、良いのか悪いのかに着目すべきという考えもあり、最初に話したように、青少年期はやりがいや目新しい活動をすることによって脳が発達し、優れた能力が発揮できますが、逆に良くない経験をすると悪い影響を与えてしまいます。

 

大人になるのが20代前半まで遅くなったことは、諸刃の剣である。時間割のない生活を送る時期が長くなると、青少年期特有の問題行動がより遅い年齢まで続く危険性が高まる。その一方で、20代初めからあまり時間に縛られ過ぎると、可塑性の窓が閉じてしまう恐れがある。

 

時間割のない生活とはつまり大学生活のことですね。

 

結局は、有限の時間をどう使いこなすかが大事ってことか。

 

おしまい。