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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

都市という環境に適応した鳥たち 「身近な鳥の生活図鑑」

雑学 環境

 

ハトの章で、「ハトというハトはいない」という話をしました。

同じように、「カラスというカラス」もいません。

 

本日の一冊は「身近な鳥の生活図鑑

 

非常に読みやすく、押しつけもなく、鳥たちがどう生活しているのか教えてくれる一冊。

 

身近な鳥とはつまり都市部に住んでいる鳥たちで、主にスズメ、ハト、カラスについて多く書かれています。

 

ハトというハトはいない

 

冒頭でも引用しましたが、ハトというハトはいません。

 

じゃあどんなハトがいるかというと、ドバド、キジバトアオバトが日本全土で見られる種類だそうです。

 

また、カラスにもカラスというカラスはおらず、ハシボシガラスとハシブトガラスの2種類が普段目にするカラスだそうです。

 

なにが細いのか太いのか。

 

ハシは漢字で「嘴(くちばし)」と書くようで、つまり嘴が細いか太いか。

 

さらに住んでいるところや、行動、気性も違うみたいで、

 

カラスに襲われたなんて話を聞いたことがあると思いますが、人間を襲いやすいのはハシブトガラスなんだそう。

 

ハシブトガラスによる人への攻撃ですが、攻撃された方は、いきなりカラスが襲ってきたと思うかもしれません。しかしカラスかれすれば、最終手段に訴えているだけです。

 

ハシブトガラスは巣に近づいた相手にまず鳴きます。それで相手が巣から離れない場合は、枝を叩いたり、引きちぎったりしてイライラした様子を見せるそうです。それでも離れない場合に攻撃してくるとのこと。

 

しかし、急に襲ってくるハシブトガラスがいます。なぜか。

 

中には、最後通牒なく襲ってくるブトもいます。というのも当のブトからすれば、人が何人も通っていて、「さっきから何度も最後通牒は出したのに!」ということなのでしょう。

 

なるほど、カラスからすれば同じ人じゃなくても近づいていた相手がいれば攻撃してくるわけですね。

 

カラスの巣を見かけたら近づかない方が賢明ですね。

 

実家は私の部屋が二階にあるのですが、隣家の二階の窓付近に鳥(なんの鳥かは不明)が巣をつくったことがあって、夏でしたので窓を開けて鳥を観察していたことがあります。

 

巣が完成してたまごを生み、たまごは見えませんでしたが、ヒナは見えました。

 

チュンチュン言って可愛かったですね。そして気づけば親鳥の半分ぐらいに成長して、ある日いなくなっていました。

 

実家は庭もあるので鳥がよくきてましたが、どんな鳥かは分からなくて、なんだかこの本を読むと都市部にいる鳥の姿と名前ぐらい覚えてみたいなと思うようになりました。

 

人と鳥の関係

 

この本の最後の章には、都市の中での鳥と人の関係性を論じています。

 

著者はあまり価値観について踏み込みたくないようで、中立の立場で良い点悪い点が述べてあります。

 

ここまでの鳥と人との問題を眺めてみると、大きく二つに分けられます。

一つは、人が鳥を好きで、近づきすぎて起こる問題です。具体的には餌をやったり、鳥を飼うなどです。これらは、前述したように、小規模で、問題にならない範囲で行うことが肝要だと思います。(中略)

もう一つの問題は、鳥の糞など、鳥のほうが人に近づきすぎたことで生じる問題です。これについては、必要な対策はとっていけばよいと思います。

 

例えば、ツバメの巣ができた時に、糞の問題はありますが、巣を撤去せずに、巣の真下に段ボールや板を設置すれば糞は防げます。

 

鳥が近づいて生じる問題は、人間は対策をすればよいのです。

 

都市は人間が作り出した環境。その都市に適応し、生きている鳥たちは中々大したものだなと発見できる一冊です。

 

カラスやハト、スズメ、ツバメ以外の鳥を見分けられるようになりたいな。

 

おしまい。