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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

ゴキにも個性がある 『個性は遺伝子で決まるのか』

 

遺伝(Nature)は人が目指す先を決め、

環境(Nurture)は人をそこに向かわせる

 

本日の一冊は「個性は遺伝子で決まるのか (BERET SCIENCE)

 

本記事の目次

1.個性とは

2.動物の個性

3.性格の遺伝子

 

個性とは

「個性」は本来内なる性質を示していて、外見的に目立つものは「特徴」と表現するほうがより適切でしょう。

 

 

背が高いや髪がさらさら、顔が濃いなどは個性というより特徴。といっても多くの人はそれらも個性として認識していますけど。

 

言葉のニュアンスは難しいですが、本書では内なる性質である性格や行動を個性として捉えそれらに関する遺伝子の話が書かれています。

 

動物の個性

 

人間という動物に個性があるなら、他の動物にも個性があるのではないか。

 

ということで実験をした人がいます。

 

なんと、彼らはゴキブリに個性があるかどうか実験しました。

 

ベルギーのブリュッセル自由大学に所属するアイザック・プラナス博士らのグループは、16匹の雄のゴキブリの背中に無線発信用チップを貼りつけて、どこにいるか検出できるようにしたうえで、円形の広くて明るい場所のなかに話す実験を行いました。(中略)フィールドに放たれたゴキブリのなかには、すぐにシェルターの中に隠れる個体もいれば、大胆に明るい場所にとどまる個体もいたのです。

 

ゴキブリにも個性があるって言われるとこいつはどんな動き方をするんだって不安しかありません。どうせならすぐ隠れて、むしろ家から出ていく個体が増えていただければいいのですが。

 

こうした差によって動物は役割分担をしているそうで、さまざまな個性が存在することによって種は繁栄していくそう。この個性、つまりは多様性が減少すると、適応力が低下し、様々な環境で生き抜くことができなくなり絶滅するのです。

 

人間も多様性があるからこそここまで発展したと言ってもいいのかもしれませんね。

 

もし皆不安傾向が高くリスクをとらない動物だったらここまで繁栄してなかったのかも。

 

 

 

性格の遺伝子

 

昨日の記事でも取り上げた性格の遺伝子。

 

人権は平等でも能力は不平等 「「頭のよさ」は遺伝子で決まる!? 」 - 本を熱いうちに読むブログ

 

この本にも性格と遺伝子の関わりについて書かれていますが、こちらはビッグファイブと呼ばれる理論で、性格には外向性、神経症傾向、調和性、誠実性、開放性の5因子があるというもの。

 

この5因子と脳が関連していないか実験したところ、4つの因子で関わりがある脳領域が判明しました。

 

ミネソタ大学のコリン・デヤングらは、脳の特定の領域が性格の5因子と関連してるのではないかと考え、構造MRI検査で調べました。その結果、4つの因子に関して、関わっている脳領域が明らかになりました。

外向性は、報酬関連の情報処理に関わる眼窩前頭皮質の内側部の量と関連し、神経症傾向は脅威や罰などの否定的感情に関わる脳領域と関連し、調和性は他人の意思や感情を読み解くことに関わる脳領域と関連していました。最後に誠実性は、計画や自発的に関わる外側前頭前皮質の量と関連していました。

 

脳の動き方で性格が分かるようになったら遺伝子検査よりも簡単に性格を知ることができるでしょうか。

 

ちなみにこのビッグファイブの性格はインターネットでも診断することが可能なので、気になる方はしてみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに私は調和性と開放性が高いです。

 

ここまで個性と遺伝子について書いてきましたが、結局なにがわかっているのでしょう。

 

 これまでにわかってきたことは、ありふれた疾患の原因となる遺伝子も、個性に関わる遺伝子も、いずれもたくさんの遺伝子、おそらく10個以上の遺伝子、あるいは統合失調症の研究でわかったように100個以上の遺伝子による影響を受けており、それぞれの遺伝子の効果はとても小さいということです。(中略)すでに多くの遺伝子が書かわる形質について、その遺伝子の解析を注意深く行った研究では、各形質には少なくとも10個程度の遺伝子が関与しており、それぞれの遺伝子の効果は、多くの場合、全体の3パーセント程度しかないことがわかっています。

 

昨日の記事と一緒で、結局は遺伝より環境ってことですねわかります。

 

遺伝だから云々言ってる人は行動したくないだけですね。あー耳が痛い。

 

おしまい。

 

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