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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

第54回は不作 「誘拐児」

江戸川乱歩賞 小説

 

おまえは、ほんとうの息子じゃないよ。私が誘拐―

 

本日の一冊は「誘拐児

 

 第54回江戸川乱歩賞受賞作品。amazonレビューは辛辣。読書メーターも少し辛辣な意見があったりする。すでに何冊も本を出版している人のものとは思えないや時代背景がごっちゃになってるとか。

 読破しましたがおお!と思えるほどの作品ではなかったのは確かですね。謎は面白いですし、作品の流れもよかったのですが、警察が何人が登場するのだけど、どれも人物がよく分からない。

 最近はキャラクター小説が多くて個性を強く感じるものばかり読んでいるせいかこう個性が少ない人物が登場すると少し物足りなく感じてしまいます。特にグッとする文章もなくサーっと読むことができました。

  ただ昭和の世界観は平成の民からするとパッと想像しづらくてこういう時代があったのかーとなんだか遠い昔の話のような感じですね。同じ第54回で受賞した「訣別の森」もなんだかよくわからない感じでどうしてこの2作が受賞したのかと思うと、選考委員で意見が分かれたので、じゃあ2作品を受賞させましょうという流れだったのかなーなんて考えてしまいます。

 

 ちなみに本作で誘拐される児童は5歳。それから15年後の時代で物語が動き出すのですが、つまり二十歳。そう本日は成人の日ということで、新成人が社会というわけわかめな言葉に翻弄されてしまうのかと思うと切ないとともに、彼らが新しい概念の社会を作り出していくことを期待したいです。

 

おしまい。