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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

女消防士という仕事―「灰と話す男」

大通りから住宅街に入ると、消防車がふたたび加速を始めた。

サイレンと赤色回転灯の光をまき散らしながら、ぐんぐん速度を上げる。

いくつめかの四辻に差し掛かったとき、ふいに右側の路地から乗用車が鼻先を覗かせた。

本日の一冊は「灰と話す男 消防女子!! 高柳蘭の奮闘

 

ストーリー

 

消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生」の続編。

 

消防士である父を目指し、消防士になった高柳蘭。

 

区内では、連続放火の疑いがある火災が多く発生していた。

 

蘭の父と同期で、火災現場を調査する木場は「灰と会話する男」と呼ばれており、

 

火災の事件性について慎重になっていたが、事件を調べていると、

 

火災現場に昔の知り合いを発見する。

 

一方、蘭たちは火災によって殉職者を出してしまう。

 

様々な思いが交錯する中、大規模火災が発生。

 

蘭たちは火災現場へと向かうのであった。

 

 

 

 

お仕事小説

 

前作はミステリー要素が強かった印象がありますが、

 

今作では、お仕事小説のような印象が強い。

 

殉職者を出してしまい、消防士という仕事と向かい合ったり、

 

消防士の役目について考えるシーンがあったりと、

 

消防士の仕事とは、を語りたいのだろうか。

 

ミステリー自体は、簡単というか、

 

火災の原因がなぜ分からないのか、についての理由が少し弱いような。

 

警察しか知らない事実について、消防が知ったとたん

 

原因がわかりました!というのは、警察があほすぎる。

 

犯人はこういうもんかなとは思うけど。。。

 

気になる言葉

 

この作品では新聞専業員の橋上という男の視点がある。

 

新聞専業員になる人は事情がある人が多く、彼らはどん底にいることが多い。

 

上に這い上がりたいと願うが、この仕事に慣れてしまったり、違う仕事場を見つけてもトラブルを起こす。

 

橋上は誰か一人でも成功してほしいと思っているシーンでの言葉。

 

自分がいるべきなのは、こんな場所ではない。皆が皆、現状への不満を口にしながら、実際にはなんの行動も起こさない。

 

不平不満は言うが、それを改善する行動は起こさない。耳が痛い。

行動しなきゃいかんなと考えてしまう一文でした。

 

お_し_ま_い_。