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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

日常の謎とフェティシズムを捕獲

本日の一冊は「上石神井さよならレボリューション

「メインディッシュは?」

岡江は右手で頬杖をついて、優雅に、そして遠回しに効いてくる。眉と耳を隠すやや茶色がかった髪が、窓からの西日を光沢に変換している。

「屈んだ瞬間、スカートの中狙ったヤツ」

(中略)

岡江は妖艶な笑みを浮かべ、「フェチ度は20点。千円だね」と告げた。

 

 

ストーリー

 写真部員である設楽洋輔。彼は、変態だが眉目秀麗、成績優秀である岡江和馬に勉強を教えてもらう代わりに女子の盗撮をしていた。

 

だがある日、生物部で鳥好きの美少女・川野愛香に専属カメラマンを頼まれる。

 

設楽は専属カメラマンの代わりに、愛香の写真を撮ることを条件に、

至近距離から撮った愛香の写真を、変態である岡江和馬に提供することにした。

 

そして設楽は愛香と共に、謎に遭遇。設楽は岡江に相談し、岡江は話を聞いて謎を解いていく物語。

 

短編集で、1人1人のキャラが濃い、ラノベのような作品となっている。

 

後半は愛香の影が薄く、設楽が謎に遭遇、岡江に相談して、さっと謎を解いていく形になっていて、代わりに違う女の子がフェチ写真の餌食となっている。

 

フェティシズムの捕獲

謎を解くという中核以外で気になるのがフェチ写真。

 

岡江のフェティシズムを満足させるような写真を撮るのに

 

悪戦苦闘する設楽だが、何枚か良い写真を撮っている。

 

話が進むたびに個性的なキャラが登場してしまって、

 

愛香の影が薄くなり愛香以外のフェチ写真になっていくのは残念。

 

しかし、岡江にしてみれば、愛香に固執する必要はなく、

 

いいフェチ写真を見ることができればよいのだろう。

 

短編5話

「落合川トリジン・フライ」

 愛香の魅力を感じ取れる作品。

 

「残堀川サマー・イタシブセ」

愛香の友人、彩夏 が怪しい人物につきまとわれる物語。

地味な彼女だが、後に素晴らしいキャラを発揮する。

 

七里ヶ浜ヴァニッシュメント&クライシス」

彩夏の親戚のペンションに行き、そこで出会う消失の謎を解き明かす。

話は好きだが、フェチ写真はどこへやら・・・。 

 

「恋ヶ窪スワトーン・ラブ」

 大学プロレスの謎。もはや愛香が空気を化している。

 

「上石神井さよならレボリューション」

パーフェクトなフェティシズムと岡江が言うほどのシチュエーションが出てくる。愛香がまた空気に近いが、ラストは愛香で締めていて、一応大切なヒロインであることが示されている。

 

合川と残堀川の物語が愛香がよく出ていてフェチも味が出ていて好き。続編に期待したいけど出ないかな・・・。

 

お し ま い。