本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

江戸の農民収入395万と人参10本1500円

 

 そろそろ今年も終わり、2018年に向けての準備をいろいろと始めているところですが、その一つに「来年の家計簿を買う」ことがあります。ここ数年、同じ家計簿を使用していましたが、友人が使っている家計簿が気になったので、2018年はそちらの家計簿を使ってみようかなと考え中です。そんな中、このようなタイトルの本を見つけました。

 「江戸の家計簿」はタイトル通り、江戸時代の人々がどういった収入・支出をしていたのかを詳しく記している一冊です。江戸時代と現代ではお金の単位も違うし価値観も違うだろうけれど、あえて現代の価格にするとどのくらいの価格になるのかも紹介されていて、昔の人たちの暮らしぶりを知ることができます。

江戸の人たちの収入

 1章では武士、2章では農民の収入のお話が紹介されており、武士の収入は20.3両で今の価値だと609万円だったそうです。ちなみに将軍様の収入は463万両で、なんと1兆3890億円だそうです。次元が違いすぎますね。そして江戸時代の人口の8割を占める農民の収入は13両750文で、395万6250円だそうです。

 武士 20.3両   = 609万円

 農民 13両750文 = 395万6250円

 今の時代、武士はいないし農民と農家は立ち位置も違う。だからこの収入がどの程度と見るかは難しい。しかし、昔からある職業の年収を見れば少しはわかるかもしれない。例えば歌舞伎役者。「千両役者」という言葉があるようだが、実際に1000両を受け取った役者は数少ない。さらに、寛政の改革によって給料規制が入り、最高額は500両=1億5000万になったそうだ。今の時代の歌舞伎役者もテレビやCMに出ている方だとやはり年収1億はあるんじゃないかな。今も昔も歌舞伎役者の価値は変わっていないのかもしれない。もう一つ昔からある職業でお相撲さんがいる。江戸の力士たちの収入は50~80両で1500万円から2400万だそうだ。現代の力士の場合、横綱が約4000万、十両で1500万とあるので、やはり昔から同じくらいの金額だったということがわかります。

人参10本1500円

 3章4章には食品や料理、嗜好品が紹介されていて、私が大好きなうどんの場合、1杯16文で約250円だったそうです。野菜や肉類は今より流通数もあるわけではないのでやや高め。人参10本で1500円した時代ですから江戸の人たちはやはり裕福ではなかったのでしょう。

 江戸の人たちの暮らしを見ることはできませんが、様々な文献で垣間見ることができます。コラムの一つに、江戸の風俗事情について書かれていますが、最も安く遊べた場に切見世という盛り場があったそうです。わずか10分の情交で100文程度。つまり1500円。そう、人参10本と同じ値段だったわけですね。こういう多種の値段を比較するのはあまりよくないことな気もしますけれど、さすがに今の時代10分1500円は、、、と考えるけれど30分4500円と計算すると風俗事情も対して変わってないのかも。

本日紹介した本

江戸の家計簿 (宝島社新書)

江戸の家計簿 (宝島社新書)