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本を熱いうちに読む

厚みのある本は苦手

1人で過ごす内向型と大勢と過ごす外向型『内向型人間のための人生戦略大全』

本日の一冊は「内向型人間のための人生戦略大全

 前にも内向型の本を読んだけれど、その時は内向型はすごいんだぞというアピール感が強くて内向型と外向型についてよくわからなかったけれど、最近とあるツイートで、内向型は一人の時間を過ごすことによってエネルギーを蓄えて、外向型は人と会って遊ぶことによってエネルギーを蓄える、という違いについて説明をしていてなるほど!と思ったのでまた内向型に関する本を読んでみることに。

 本書は人生戦略大全とあるように、内向型の人がどう人生を乗り切っていけばよいのかを説明してくれる。内向型の強み、弱みはもちろん人間関係や内向型が苦手とする交渉やスピーチ、会議といった具体的な場でどう立ち回るかを教えてくれる。ワークシートのところが多々あり、書いて自分と対峙する本。内向型は話すより書く方が好きという人が多いため、このような記述するページが多いのかもしれない。

目次

内向型と外向型

 個性の一つである内向型と外向型。これらを理解する上で大切なのは内向型と外向型は極端なものではないというところにあります。

「内向型」と「外向型」という言葉をより正確に理解するにはこう考えなくてはなりません。両者は対置する2点なのではなく、1本の直線の両端にある2点なのだ、と。

 人間は「内向型」と「外向型」といった二つの性格を両方もっていて、2つを結んだ線の自分が過ごしやすい範囲で生きているというわけです。ほとんどの人はどちらかに偏っているといっても、二つの間から少しだけ自分にあったほうに偏っている程度で健康的な生活を送っているそうですが、極端に偏っている人は健康的な生活を送るのは難しいとあります。

 そんな内向型と外向型の人たちがストレスをたまって生きるエネルギーと補充するにはどうしたらよいのか。冒頭でも紹介しましたが、内向型は「ひとりで補充」し、外向型は「人と会って補充」します。この二つのエネルギーの得る方法の違いを本書では発電機と蓄電器で例えています。

「外向型人間」は風力発電機のようなものです。発電するために風という外部の刺激を必要とします。そしてその刺激を利用して自らを動かします。つまり、風力発電機でいうところのタービンを「回しつづけ」ます。一方「内向型人間」は蓄電池のようなものです。「風のような外からの刺激」を必要ともしなければ、自分で動いたりもしません。ただ静かに電源から充電します。ですが、充電には時間がかかります。

 といっても、内向型の人でもたまには人と会うことによってエネルギーを補充することもあるでしょう。内向型の人は人と会うことが嫌なわけではなく、大人数の場が苦手なだけです。落ち着いた場所で誰か一人と会い、二人で話すことによってエネルギーを補充したりします。人が増えれば増えるほど内向型の人は苦手な空間となり、外向型の人にとっては良い空間になるというわけです。このエネルギーの補充を端的に表した文章が6章「人間関係を広げ、深める」にあります。

「内向型人間」が一息つきたい、ひとりでジョギングなどしたいと思うときに限って「外向型人間」はコミュニケーションをしたがるというわけです。

 本書を読んで思うのはやはり私は「内向型人間」だということです。コミュニケーションをとることによってエネルギーを得ている感覚はありません。一人、自分の部屋でゆったり過ごすことによって生きる力を得ている感覚です。

強み弱み

 本書には内向型人間の強みと弱みが書かれています。まずは強みから。

「内向型人間」の強みは、「慎重である」、「本質的なものを見出す」、「集中力がある」、「人の話を聞くことができる」、「落ち着いている」、「優れた分析力をもつ」、「自立している」、「辛抱強い」、「書くことが(話すことより)得意」、「人の気持ちがわかる」の10項目に分けることができます。

 一つ一つの強みについて詳しい説明が書かれていますが、ここでは割愛。ちなみに内向型人間だからといってこの10項目全ての強みを持っているとは限らないとあります。対して内向型人間の弱みとはなんでしょうか。

「内向型人間」の弱みは、「不安をかかえやすい」、「細かいことにこどわる」、「繊細すぎる」、「受け身になる」、「嫌なことから逃げる」、「頭でっかち」、「自己否定する」、「柔軟性に欠ける」、「人付き合いを避ける」、「争うのがこわい」の10項目に分けることができます。

 強みと弱みは深いところでつながっているといいます。例えば慎重であることと不安がること、集中力があることと細かいことにこだわることなどです。こうして強みを活かすのはもちろん、弱みをも活かすことができると書かれています。

子どもと内向型

 本書を読んでいて、一番良いなと思ったのは子育てにおける内向型について。内向型の子どもと接する際に大事なことがいくつか書かれていますが、その一つに「心の要求に向きあるよう協力する」というのがあります。

子供に「合う」ものを親が見つけてあげましょう(「外向型」の子供が周囲に多い場合は特に)。たとえば、誕生パーティーに大勢を招く必要はありません。一番親しい友達と1人呼んで湖のほとりでピクニックをしてもいいのです。

 誕生パーティーというと、どうしても友達を呼んでわいわいするというイメージがありますが、内向型の子にとっては大勢をわいわいするのは苦手です。せっかくの自分の誕生パーティーなのにストレスが必要以上にかかることでしょう。それならいっそ、仲の良い友達一人と静かな空間で過ごすという方法をとってもいいとあります。こういった内向型の子にあった誕生会もあるのだなと気づかされました。確かに私が小学生のころ、外向型の友達の誕生パーティーに何度か誘われたことがありますが、行った記憶はありません。一度か二度行ったかもしれませんが、良い記憶ではなかったのでしょう。思い出すことができません。逆に誕生パーティーを開いたこともなく、少人数の友達でゲームしていた記憶しかなかったり。

 本書では内向型の子供との接し方だけでなく、外向型の子供との接し方もあり、子育てをする上でけっこう重要なことが書かれていると思いました。

本日紹介した本

内向型人間のための人生戦略大全

内向型人間のための人生戦略大全